住宅環境の不安にアドバイス!

現在のシックハウス対策製品は化学物質の発散量は少なくなっていますが、それでも安心できる環境とは言えません。規制されていない化学物質が揮発して健康被害をもたらすケースもありますし、電磁波が影響しているケースもあります。

様々な原因が考えられますので、一概に引っ越し先の住まいが原因であるとは言えませんが十分に可能性はあります。まずは、化学物質の室内濃度測定や電磁波測定を行い、原因を突き止めることが重要です。

シックハウス症候群と化学物質過敏症の違いは何ですか?

シックハウス症候群とは、一般的に新築(リフォーム)したばかりの家に住みはじめたのをきっかけに頭痛やのどの痛み、集中力の低下といった症状が起こること。特定の建物にいるときだけに症状が出るのが特徴です。一方で、化学物質過敏症はより症状が重くなり、直接原因となっている化学物質以外にも過敏に反応するようになり、建物から離れた場所でも様々な化学物質に影響を受けて症状が起こるようになります。

F☆☆☆☆(フォースター)の家に住めば、健康被害はありませんか?

F☆☆☆☆(フォースター)は、農林水産省が定めた日本農林規格(JAS)のホルムアルデヒド放散基準のことです。これは、あくまでも住宅に使用される建材個々のホルムアルデヒドの放散量を示しているだけで、室内環境の安全性を保証するものではありません。最近の住宅はフォースターがあちこちに付いているため、住まい全体がフォースターであると誤解されている方も多くいらっしゃいますが、それは違います。個々の建材のホルムアルデヒドは低濃度であっても、建物全体のホルムアルデヒド濃度が問題のないレベルであるとは限りません。その点をご認識いただいたうえで、家づくりを考えていくことが大切です。

ビニールクロスは危険って本当ですか?

はい、ビニールクロスが建材に使用されている家は健康被害が生じるリスクがあります。現在、住まいに使われている壁紙の90%はビニールクロス(塩ビ壁紙)です。低価格で色柄も豊富、さらに工事・メンテナンスがしやすいため、ビニールクロスが広く普及しました。しかし、ビニールクロスは製造時に可塑剤という油を使用するほか、安定剤としてヒ素や鉛、水銀などの重金属も使われます。さらに、難燃剤や発泡剤、着色材や溶剤、防カビ剤や充填剤などあらゆる化学物質が含まれているため、経年とともにこれらが揮発して、人体に悪影響を及ぼすリスクがあるのです。