もともと奥様ののりさんが電磁波対策に興味があり、簡易的にアースが取れる機器を使用するなど対策を行ってきました。電磁波情報のホームページからオールアース住宅を知って導入を検討し、お問い合わせをいただきました。
Mさんからの質問
――オールアース住宅にするには、30~40万円ほどかかるみたいですが、床面積によって違うのですか?
間取りやお部屋の用途によって使用するシート量が異なってきます。平面図をお送りいただければ、無料でお見積もりいたします。
――夫が、オールアース住宅や屋内配線のシールドの必要性について、金額に見合うだけのものがあるのかと疑問に思っています。
屋内配線からは、家電製品から発生するのとまったく同じ種類の電磁波(電場)が発生しています。家電製品は使用時だけですが、屋内の電気配線からは24時間ずっと発生しています。
電気を多用する現在の住まいでは、電気が逃げない建物になってしまっているのが現状です。
家を建てた後に屋内の配線のシールドをすることは大変困難ですし、施工時に余計な電気を逃がす通り道をつくるというのは、理にかなった対策です。
平面図(4LDK+共有スペース+ロフト)を送っていただき、1回目のお見積もりを送付。延床面積の割に導電性シートの面積が多くなっているのは、壁面積、共有スペースとロフトの面積が加算されているのが理由であること、予算外であれば加減可能なことを伝える。
Mさんより、「キッチン周りと寝室のみをシールド対象領域として再度、見積もりしてほしい」との連絡。
Mさんの依頼に加え、子ども部屋のシールドを追加したものを提案。加えて、費用を抑えるためにシートを削る場所として、優先順位の低い部分(ロフト部分床下と和室の壁面)を提案。
2回目の見積もりをもとに、Mさん夫婦で再度検討。ロフト部分床下のシートを削り、和室壁面のシートは残すことに決定。
Mさんからの質問
――配線を集約してシールドすることで、コスト削減は可能ですか?
電気工事が高くなることや、好きな場所に照明やコンセントが引けなくなるなどの問題があるため、配線を集約してシールドすることは不可能であることを説明。
電磁波測定士からの提案
分電盤の位置を2階洗面所から1階和室の押し入れへ変更することを提案(電気の幹線は、導電性シートでは抑制できない磁場が発生しており、居室床下を通るのを避けることが重要なため)。
Mさんの最終決定。分電盤の位置は、1階和室の押し入れへ変更。
電磁波測定士が電磁波(電場)測定検査を行う。Mさんも立ち会う。
Mさんの入居直後のコメント
「新居で過ごしてみて、すぐにわかる変化がありました。洗濯物がとてもきれいなのです。これまでは静電気がすごくて、洋服に汚れが付きやすくて取れにくく、そのまま洗濯することになっていました。洗濯機は、以前使用していたものです。毎日、健やかな休息をとることができ、さわやかな朝を迎えられているのが、今までといちばん違うことです」(のりさん)
「快適な新居で、安心して過ごせることで、ずいぶん助かっていると思っています」(智宏さん)