電磁波をカットするオールアース住宅の仕組み

オールアース住宅は、屋内配線から発生している極低周波電磁波の電場をアースラインに引き込み、電位を下げてアースをする仕組みが基本になっています。基本となる技術は特許申請をしていますが、まず新築の段階で行う技術と、リフォーム(改築)にて可能となる技術の二つがあります。

屋内配線からの電磁波

電磁波には電場と磁場の二つの要素があり、住まいにおいては家電製品だけでなく、屋内配線からも発生しています。電場は電圧がかかることで発生するため、ブレーカーのスイッチを切らない限り、家中のすべての屋内配線から常に発生しています。

一方の磁場は電流が流れて初めて発生するため、コンセントに家電製品の電源プラグを差し、電源スイッチを入れることで発生します。しかし、屋内配線の磁場についてはその1本1本の配線に流れる電流は限られており、電流の大きさによって強さが比例する磁場はほとんど発生しません。磁場については、その配線から3~4cm程度距離がとれれば減少しますので対策は必要ありません。電場は常に電圧がかかっている屋内配線(VVR VVF動力ケーブル)から、半径70cm・360度方向に発生しており、室内へ影響を及ぼします。

測定および検査

オールアース住宅の施工工程では、電磁波が確実に抑制されているかどうか必ず2回の検査測定を行います。この測定は、電磁波測定士の資格所有者でなければ許可されていません。なぜなら、正しい測定ができなければ正しい施工ができないからです。

導電性スパンボンド

オールアース住宅では、特殊な導電性シートスパンボンドを使用します。レジナは70年の歴史を持つ日本蚕毛染色株式会社との共同技術開発により、経年変化が極めて低いダイジェナイトを結合させた導電性スパンボンドを建築に取り入れました。導電性シートスパンボンドを床や壁など屋内配線の通り道となる箇所に敷き、シートをアースすることで、配線から発生する電場を逃がします。